IMAPとPOPの違い

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今回は『 IMAPとPOPの違い 』についてご案内いたします。

メールソフトの設定の際、お客様の任意でご選択いただいている「 IMAP 」と「 POP 」。
それぞれの意味や注意点についてご案内いたします。


<例:メールアカウント設定の際のIMAP・POP選択画面 (Thunderbird)>

POPIMAP3

※ 各メールソフトでの設定方法については『 メールソフトの設定方法 』をご参照ください。

「 IMAP 」と「 POP 」とは

 

IMAPとPOPは、どちらもメールを受信する際に使われる「 プロトコル 」です。

「 プロトコル 」とは、通信を行うためのルールのことです。

【 略称 】
IMAP・POPは以下のプロトコル名の略称です。

    • IMAP : Internet Message Access Protocol
    • POP : Post Office Protocol Version
      ※POP3の3は現在のバージョンを表しています。

【 接続方法 】
それぞれ、接続方法が異なります。

  • IMAP : メールサーバー上のメールを保存したまま、メールを閲覧する方法。
  • POP : メールサーバー上のメールをメールソフトにダウンロードして、メールを閲覧する方法。

※ hetemail 』はIMAP接続です。

「 IMAP 」と「 POP 」の利点・注意点
IMAP・POPの利点と注意点は以下の通りです。
お客様のご利用用途やご希望に応じてご選択ください。

【 利点 】

  • IMAP
    ・メールサーバーの情報をそのまま閲覧できる。
    ・複数の端末で接続した際、メールサーバーと同じ情報を共有できる。
  • POP
    ・メールソフトに一度ダウンロードしたメールデータは、インターネットに接続していない環境でも確認できる。
    ・サーバーにメールを残さない(削除する)設定にしている場合、メールサーバー容量による負荷が起こりにくい。

【 注意点 】

  • IMAP
    ・メールソフト内にメールが保存されないため、メールを閲覧する度にメールサーバーに接続する必要がある。
    ・IMAP接続でメールの操作(メールの削除等)を行うと、メールサーバーにもその操作が適用される。
    ・メールサーバー内にメールが保存され続ける。1メールアカウントにつき最大容量は10GBまでとなっているため、定期的にメール容量を確認する必要がある。
  • POP
    ・複数の端末で、同じ情報を共有する際には、メールソフトで「ダウンロード後もサ-バにメッセージを残す」等の設定を行う必要がある。
    ・メールソフトの設定で、「ダウンロードしてから○日以上経過したメッセージは削除する」や
    「ダウンロード後メールを削除する」等の設定をしない場合、サーバーにメールが保存され続ける。
    1メールアカウントにつき最大容量は10GBまでとなっているため、定期的にメール容量を確認する必要がある。

メールアカウントの最大容量の詳細については『 メールアカウントの容量上限について 』をご確認ください。


<例: POP接続の際のサーバーの設定画面 (Thunderbird)>

以下のように「ダウンロード後もサーバにメッセージを残す」設定をしている場合、
メールサーバーから自動的にメールは削除されません。POPIMAP2
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